抄訳 DEFINING LIVENESS(1985)
L.Lamportは、Proving the Correctness of Multiprocess Programsで、安全性と活性を導入し、並行プログラミングの正しさを議論した。 そこでは、安全性は、実行中に「よくないこと」が起きない性質であり、活性は「よいこと」が起きる性質である。 後に、Lamportは安全性を形式的に定義したが、活性には与えていない。 そこで、DEFINING LIVENESSは、並行プログラムの実行を状態系列とみなし、活性を形式的な定義した。 プログラムの一部である任意の有限長系列\(\alpha\)について、\(\alpha\)に後続する無限長の系列を\(\beta\)とするとき、性質\(P\)をみたす連結\(\alpha\beta\)が存在し、また、そのときに限り、\(\alpha\)は\(P\)の活性がある。